日本は未だかつて超大国だったことがあったのかという疑問はさておき、
読んでみると、非常に面白いことが書いてある。
まず、アベノミクスという言葉は、朝日新聞が名づけ親なんだとか。
ボケッと気にも留めていなかったし、疑問にも思うことすらなかった。
へーっ、へーっ である純粋に。
また、日本国民は救世主を求めてはいけないらしい。
他人に強いリーダーシップを求めても、中々そんなスゴいひとはいないから
これは納得だ。
今今、個々人が自力で何とかするスキルを求められているからね
また、よく指摘に挙がる 日銀の対応についてだが
総裁罷免権が消滅した、改正日銀法の悪の件は痛快である
15年間も間違い続けた官僚なんて、ホントどうかしてるとしか思えない。
しかも誰も間違いを認めないなど言語道断である。
今こそ、戦後のデフレを脱却させた高橋是清に学べという これもよくある指摘だ。
そして是清を模倣して試行錯誤しているという、麻生財務相。
かつての首相時代の不甲斐なさはどこへやら。
本の中では、きれいにまとめられているだけなのかもしれない。
しかし、発言がとても頼もしいのである!
本当にそんなことを言ったのかが、信じられないくらいに。。。
そこも楽しめるポイントだと思う。
その他にも気になったフレーズをピックアップしていくとこんな感じになる。
EU圏はパスポートチェックなし
ロビー活動
世界経済の政治的トリレンマ(グローバル化、国家主権、民主政治)
ギリシャのお花畑理論の横行とユーロ脱退
デフレで内部留保の拡大が、合成の誤謬を引き起こす
CPI、コアCPI、コアコアCPI 3つもあるから数字マジックに簡単に騙される
日本は消費大国か 投資の時代
度々出てきた、フィリップス曲線はグラフかが載ってない?
エネルギー供給は国益の争いの道具の一つでしかない
簡単にはなくせない 原発の解説
などなど。。。
暴論を振りかざす、政治家や学者の意見を鵜呑みにせず熟考が必要であること
誰もが日本国民の意識を高めるための必読の 片山おススメ認定の一冊である
これを読むと
政府連中にもちゃんと分かっている人はいる筈なのにどうしてそうならないのか
という怒りが湧いてくる
ヤツラにも読ませたい とにかく一度読んで欲しい
そして最後にはレジリエンス強化が重要であると結論づけられている
レジリエンスとはなにか
何でもカッコつけて新しい言葉を引っ張り出してくればいいというものではないと思うが
要は強靭化しておくということがいいたいらしい
だからダメなんだ、ではなく ならどうすればいいのか?
心に刻んでおきたい言葉である。