あと、ギッシリ書いてあるわけじゃないので、昔読んだ童話を思い出しながら
えっ、そんな話だったけとか、大人目線での捉え方が面白いので結構楽しみながら読める。
全20話を取り上げているが、特に印象的だったのが二つある。
桃太郎(いい人脈が築けないと不満に思っている君へ)
何かの目的があって仲間を集めなければならない時、最初の一人目はお金で
味方になることはない。
友情以外の知恵と勇気にはフィーがかかる。
桃太郎の一人で行く覚悟が仲間を吸い寄せた。
つべこべ言わず圧倒的実力をつけることこそが、人脈の必要条件
⇒依存心の強いヒツジの集団より、自立したライオンのほうが、圧倒的に強い。
おおきなかぶ(リーダーシップが発揮できずにいる君へ)
この話はみんなで力を合わせれば目標を達成できるという趣旨ではなく、
リーダーシップの極意を説いている。
おじいさん、おばあさんの演技力で孫、犬猫、ねずみがやる気になった。
(なんとはなから全力なんて出していなかったというのだ!)
上司が疲れたふりをして、しゃがみ込んでいるだけで部下はやる気になる、
という部下育成の極意が詰まっている。(ホントか?)
で結局、おじいさんは、戦略的頭脳とモチベーションアップを含めた
マネジメント力を兼ね備えた卓越したリーダーだった。(ええぇっ!衝撃なんですけど)
⇒優れたリーダーは、部下の目の前であえて困った演技ができる
図書館でたまたま目に留まったから借りた本だったが、スマッシュヒットだった。
この著書で63冊目らしい。他の本も読んでみたくなるおススメの一冊に認定したい。