2013年12月4日水曜日

父は息子とどう向き合うか、という本を読んだ。

例によって図書館で、おっいいかもしれない?と思って手に取り

パラパラとチラ見して、よしいってみようというノリ で借りた本である。

プロローグの部分を読むととってもいいような気がしたのだ。

なぜなら、父と息子の関係は難しいっていうのだから。

13歳になってからどう接していくかが主題となっているようである。

私にはそんな年ごろの子どもはいないけれど、

まさに13歳からは段々と成長していく過程で、

思春期やら反抗期やらを親としての応じ方は悩ましいところだと思う。

かいつまんでいうと無理強いはよくないと言いたいらしい。

本書では、息子の進路について2つのコースが定義されている。

恐らくは大半がそう望むであろう

ノーマルコース(まっすぐ一段一段と進む)と

今の時代では珍しくもない

ジグザグコース(停滞しても、逸脱しても人生の階段を上る)

という2つだ。

おぉ、読み返しながら初めて気づいたわ!

という具合に、あとは随所にいいキーワードがちりばめられている。

例えば、

安定した人生などない、

求めれば与えられる、

急いで進め。

でも急いで進む路を決めなくていいなどである。

一番よかったのは「汚れっちまった悲しみに」という

中原中也の詩であった。

何か心を打たれたような気がしたのだ。

そして、どうしても謎だなぁと思ったのが

卒業証書の大切さを教える件のところで、

大切だという理由が

IDだから、

社会に出て効力を発揮する、

大卒が常態になった

という3つが挙げられている。

凡人にはこれで大切だと理解されるのだろうかと感じた。

少なくとも私には伝わってこなかった...

そのため、総じてあまり共感を呼ぶ内容ではないと思った。

ただ、最後に言ってはならない言葉っていうのを紹介させていただく。

これは誰もが、のど元までは出かかっているような言葉だと思うので。

「俺の給料で食わしてやっているのだ」

「おれはこんなに頑張っている。お前は何なんだ!」

うわーっ、ホントにポっと言ってしまいそうだ。。。

と気を付けたい警告と戒めの一冊である。