2013年12月10日火曜日

私たちはなぜ税金を納めるのか 租税の経済思想史、という本を読んだ。

ひょっとして、これはただの世界史か!?と思ってしまった。

- 税金 -

この言葉から何を連想するか。

何を買うにつけ毎日のように支払っている消費税、

(ついに、来年からは8%!!!)

毎月の給与から天引きされたり

年度末に収支を申告したりして収めなければならない所得税、

頭の痛い相続税、自動車税などなど、

税金にはさまざまな種類がある。

どんな税金であれ、現代の日本人にとって、

それは

「仕方なしに応じるもの」、

「できることなら負担を減らしたいもの」、

「何に使うか分からないけれども、とにかく納めなければならないもの」

といったイメージが強い。

えぇ、まったくそのとおりです。

おっしゃるとおり、激しく同意いたします。

これを読んで、その考えが変わったなどと思うはずがない。

納税は義務か、それとも権利なのか?

21世紀必読とはいえるかは難しいが税金論の本である。

私たち市民にとって、税金とはいったい何なのか?

国家にとって租税はただの財政調達手段に過ぎないのか、

それとも政策遂行手段なのか?

-世界の税制とそれを支えた経済思想の流れを辿り、

税の本質に迫るべき取り組みの本である。

世界史が好きなら読んでいて飽きないかもしれないと思った一冊である。