決して思い切り目指しているわけではなく、
それでもやはり、
多少はソーシャル有名人にならないと
ネットビジネスでは成功できない、
アフィリエイトで稼げたりはしないということのようなので、
かつてフェイスブックで集客のための
自己ブランディングが大切であるという情報を得てからは、
それとなく気をつけてはいたりもするかも知れない。
そして、最近は自己表現のためのスキルを身につけるための
一環としてプレゼンに関する本やセミナーで学んだりもしている。
そうなってくるとおのずと本書は図書館で借りる候補として
リストアップされるのである。
で、肝心の内容というと、
まずは何よりもきになるのがTEDって何?ということではないだろうか。
確かにこういう謎の略語とかは気になって仕方がない性分である。
実はテクノロジー、エンタテインメント、デザインの
頭文字をとったものらしいのだ。
そしてこれらの分野からすばらしいアイデアを紹介し、
広めていくことを目的とした非営利組織が存在するというのだ。
この団体のもっとも有名な活動がプレゼン動画の無料配信なんだとか。
TEDはそのすばらしいプレゼンの判断基準が大変ためになるということで、
この本が要点をわかりやすくまとめている。
例によって外国人が書いた本の翻訳なのだが、
これまでに類を見ない分かりやすさなのだ。
これはいつも言っていることであるが、
大抵の翻訳本はいまいちしっくり来ないカタカナ表現で
小難しくなっており、退屈で読むのに苦労する傾向が多大にある。
しかし、まるで最初から日本人が書いた本であるかのような印象を受け、
すんなり頭に入ってくるので、とても読みやすい。
そして、やはりプレゼンで大事なのは誰もが主張する共通認識らしく、
キャッチフレーズをつくるであるとか、
3つの○○でポイントをまとめるとか、
子供でもわかるようなレベルの言葉で表現するであるとか、
体を使ってコミュニケーションをとる、などが述べられている。
特に気をつけたいのが、
えーとかあのーとかの間持たせの言葉を防ぐことだろう。
これには一気にしゃべって少し間をおくのがいいらしい。
きっと必須テクニックなのだと思う、これは。
それと意外だったのが、プレゼンのオープニングに
聴衆に対して動きを求めると、洗脳された感が漂って失敗するのだとか。
それはつまりリラックスするために背伸びしましょうとか、
肩をを上下させて首を回しましょうなどというのもNGということか!?
これは個人的にはアリだと思っているのだが。
とにかくすごく読みやすいし、
それぞれの章末に各要点がまとめられているので
サクッとプレゼン術を学ぶには最適の一冊である。