でました、細野センセイのわかりやすい本!
高校生のときに数学の面白いほどわかる本を
何冊か買って勉強したものである。
あの各ページが藁半紙みたいな本...
本屋に行っても参考書のところはちっとも立ち寄らないから
わからないのだが、今もあるのだろうか?
それはさておき、流石にタイトルの通りかなり分かりやすい文章になっている。
小学生にも分かるレベルで、というのはこういう文章なのではないだろうか。
しかし新書サイズで、横書きだし、行間もタップリとあるし、
図やイラストもあって、普通の新書と比べて一体どれだけ文字数が
少ないのだろうかとあまりの文字の少なさに物足りなさがあるのは否めない。
センセイ曰く構想から6年もかかったらしいのだが、
そんなに多忙で執筆の時間も取れなかったのか?と心配になってしまう。
あるいは、ひょっとしたら書くことに困ったのか、などとも。
何しろコーヒーブレイクの全く同じ書き出しの段落が続くので、
これはデジャブか!?出版ミスか?などと思ってしまう。
おもしろいのが、ONE PIECEやそのほかの映画に絡めながら、
シネマ業界の収益の仕組みなどがやたらと詳しく説明されていることだ。
あれっ?確かこの人数学の予備校講師だったはずだが、
いつの間にか映画の関係者になったのかしら?という感じに
やたらと(?_?)はてなが、盛りだくさんなのはまちがいない。
もっとも、映画は何故にこの値段って思うぐらいまだまだ高いし、
業界裏話的な話はおもしろいから読んでいて
退屈になるようなことはないのだけれど。
そんな本書での良いところは投資に関しては
非常に分かりやすい解説がされているところだろう。
投資をやっているにもかかわらず良くわかっていなかったし、
意識すらしていなかったPBRの見方が
とても分かりやすく説明されていたので今回初めて理解できたように思う。
また、投資タイミングを見極めるための情報を
どうやって手に入れるかや最終利益のチェックの重要性も述べられており、
現状フィーリングで選んで大幅マイナスになっている保有銘柄と
今後の投資のやり方を見直す非常にいい機会であると思った。
初版のみ限定でプレミアムコンテンツのアクセスパスワードがあるらしい。
これは図書館で借りた本の場合、既にアクセス済で
無効になってたりするのだろうか?
気になるところではあるが試してはいない。
また最後の特別ふろくも、投資経験者には勝手知ったる情報にしかならないが、
本当に初めての人には実に有益だと思える。
そして、最後にはまさかの続編の「実践・資産防衛編」の存在を匂わせ、
今回ほとんど出てこなかった相棒もテーマになっているとのことである。
しかし次に出てくるのはオリンピックよりも長い6年後なのでは?などと
穿った見方をしてしまう一冊である。