2014年1月6日月曜日

杉下右京の密室、という本を読んだ。




杉下右京って誰やねんっと思うかもしれない。


相棒を一度も見たことがない人にとっては。




ひょんなんことから割と新しいテレビシリーズの相棒を2,3シーズン見たこともあるし、

劇場版もDVDで抑えたぐらいのややハマりの部類に達している。

テレ朝が海外ドラマ張りにロングヒットさせている番組だ。

何といっても杉下右京こと水谷豊演じるキャラクターが際立っているからか。

頭脳明晰、冷静沈着、コーヒーではなく

紅茶を選ぶちょっと変わった!?ところだとか。

随分昔によく見ていたドラマで刑事貴族という番組もあったが

これにも主演していたし、好きな芸能人の一人である。

そんなわけで本書の内容にいくと、

大長編の1本ものかと思っていたら

「大富豪の挑戦状」と「壁」の2本立ての構成であった。

どちらもタイトル通り密室に絡んだ事件を扱う。

ただ本格推理小説好きには少し物足りないかもしれない。

ネタばれになってしまうとぶち壊しなのでごく簡単にしか触れないが、

大富豪のほうはある孤島の断崖に建てた邸宅の

海中展望室で発生した殺人事件、

壁のほうはある会社の屋上に建てたクライミングジムで

発生した殺人事件であった。

トリックも特に目新しいとか斬新だとか、

驚きのあまり震えるぐらいだとかのレベルではなく、

あぁそうかといういたって普通のリアクションをとってしまった。

だだし、これこそがリアルな状況の描写

というものかもしれないなどと思ったりもした。

おなじみの人差指を立てて、

1つだけよろしいでしょうかというフレーズや、

行きつけの飲み屋(これは若干無理やり感)もでてくるので

テレビシリーズになじみのある人ならば思わずクスッと笑ってしまう、

そんな記述もあるのも楽しめはする、のであった。

普段はビジネス本ばかり読んでいても、

たまには気分転換に小説も読みたいよという息抜きにぴったりの一冊である。