2014年1月19日日曜日

「育メン」現象の社会学 育児・子育て参加への希望をかなえるために、という本を読んだ。




ハーフ!?何しろ著者の名前がかわっている、

ミドルネームがあるんだもの...

それは...



そんな話はさておき、育メンという言葉がまだまだ珍しい認識がある今日この頃、

どんな内容か気になって借りてみた本だ。

しかし、はっきり言って本の大部分は退屈で読むのを諦めてしまいそうなほどであった。

育メンの歴史・社会・文化、育メンの社会学、育メンと家族の大きくは3部で構成されており、

仔細な分析とデータもあるので時代の変化とともに、

父親は外で仕事をして母親が家庭を守るというかつての慣習から、

その逆の父親が家庭、母親が仕事(悪い言い方をするとヒモ)というスタイルも

認知されつつあるのだということが分かる。

しかし主夫、本書では「専業主父」というキーワードで定義しているのだけれど、

それで家計がやりくりできている家庭なんてごくごく一部ではないだろうか。

まだまだ社会は男尊女卑な部分があると思うし、

よほど専門的な仕事でもない限り一家の大黒柱として収入を得ている女性は

おそらくわずかだと推測している。

著名人でもない一般人で、逆にそんなに稼いでる女性は素晴らしい。

どんどん会って話してみたいものである。

個人的にはバリバリのキャリアウーマンにはメチャクチャ憧れている。

話を戻して、

本書の内容で最も興味深いところが、育メンがもたらすものと育メンの多様性という章だ。

ここは面白かった。

父親の育児ストレスと育児不安のところでは、

母親と同じように悩んだりはたまた泣いたりしているという現実があることに気づかされる。

こちらの側面は考えたこともなかったので斬新さを覚える。

公園デビューで大失敗の話とか、その通り、分かる、激しく同意などと思う。

そのほかに新しいなと感じた部分では、専業主父の話もそうだし、

世界では割とある未婚の父という状況の話、

とても不思議なペーパー離婚(一体何が良いんだろう?メリットが謎過ぎる)とか。

とにかく少しは認知されつつある育メンを真面目に考えるには

参考になる部分が多少なりとも見出せる一冊である。

ただし、ハードカバーのくせにしおりとなるヒモがついてないのは如何なものか?