2014年5月13日火曜日

みんなの経営学 使える実践教養講座、という本を読んだ。





これからは一つの会社で定年まで

ぶら下がっていられる時代はもう終わった。



そんな思いがあると、自分ひとりで稼ぐ力を身に付けるためには

やはり色々な事を積極的に学んでいかなければならない。

もしかしたらゆくゆくは会社を立ち上げるなんてこともやるかもしれないし、

そのために経営学は勉強しておく必要があるのではないかということで借りた。

如何せん良く分かっていないのだから、これも一つの改善になる筈だ。

そういえば、あのドラッカー曰く、マネジメントは一般教養であるのだとか。

それは自分の考えを働かせ、物事を正しく判断するための基礎となる知識であるという。

言うなれば、自分の価値観または色眼鏡といったところだろうか。

そして、経営学はなぜ必要かから、職場でやる気を起こし楽しく働くための

モチベーションについても論じている。

ちなみに現在のインセンティブ代表格はカネになるそうだ。

それは、当然といったところではないだろうか。

人はカネのためだけに働くのではないとわかってはいても、

やはり現実問題カネは必要なわけで、あればあるだけ欲しいもので、

いくらあってももっと欲しいとキリがないとても厄介な代物なのだから。

このカネというものは人類最大の発明品になるようだ。

相手の欲しいものがなくても、カネを使えば自分が欲しいものを持っている人に対し

交換が成り立つことやほとんど永遠に蓄積できることが理由として挙げられている。

あとこの本で一番興味が惹かれたところは、経営戦略策定のための

基本的な理論とツールの章であった。

勝間和代女史お得意のフレームワークが紹介されている。

具体的にはSWOT分析、PPM分析、3C分析や5フォース分析、コア・コンピタンスである。

これらは情報処理の勉強でも何度も出てきてはいる言葉であるが、

そういったテキストではどうにもイマイチ分からないと思っていた部分があった。

しかし、本書を読んでほんの少し理解できたようなきがする。

そしてこれはぜひ考えたい部分が経営戦略の二つの挿話についてである。

一つはハンガリー軍の生還について、もう一つはトナカイの骨で狩場を

決める部族の調査結果についてである。

この話のまとめは、それは結果に結びつく確かなものではないが、

一つの過程として現場が落ち着きを取り戻し、新しく見えたものに対して

軌道修正していくことを繰り返せば、最終的に良い戦略となって

成功がついてくるというものだ。

いかに人を動かすかという経営学に馴染みがないと、

大半が頭に入ってくるような話ではないのだけれども、

孫子の兵法の真の意味を読み解いていたりとかの部分は

とてもおもしろい一冊である。