2014年3月4日火曜日

【使える実例50選】企画書の「基本」が身につく本、という本を読んだ。




これまでに企画書なんて書いたことがあるだろうか、いやない。

あまり分かっていないのだが、企画書を書いたりするのは

主にメディア関連とか営業の人だろうか。



IT業界で実行部隊側の開発者の立場からすると、すでに企画から

要求仕様として降りてきたものを実現しているだけなので、

企画書についてはまったく疎いのである。

しかし、そのような人にピッタリなのが本書なのかもしれない。

この1冊でOK!と謳っているだけあって、企画書の

書き方から企画の実践方法と図解表現を丁寧に解説している。

また、筆者に言わせると同僚をランチに誘うのですら企画だというのだ。

だから「企画書」というものをそんなに堅苦しく考えなくても良いのかも知れない。

まずは書いてみることがいいらしく、そのときは6W2Hで考えるのだとか。

何だろう6W2Hと思うかもしれないので、さらりと挙げておくと、

What, Who, Where, When, Why, How, Wao!, How much、だそうだ。

Wao!って...

あとは書くときのフォーマットが結構悩ましいところだが、これも心配不要だ。

何しろ分からなければ参考に、フォームをまねして作ればいいだけだという。

こんなところで立ち止まって時間を浪費してはいけない。

そして、もはや常識といっても過言ではないPDCAサイクルで

仕事を進めるというマインドがここではPDSCになっている。

やはり何の略だか気になって眠れなくなってしまうかもしれないので、

こちらもさらり書いておくとPlan, Do, See, Checkの4つである。

あとはそこに仮説をのっけて検証すれば、

既に、最速でいい習慣が身につく仕組みが出来上がってシステム構築完了だ。

さらに良いところが、各章の区切りで短くまとめられており

途中のコラムが面白い点だろう。

織田信長、平賀源内、豊臣秀吉という歴史上の人物を

ビジネス思考の観点から捉え、エピソードとして紹介している。

ここも思わずへぇーと唸ってしまうので、こちらもおススメだ。

改めて言っておくと、普段企画書を書くことのないような人でも、

自分には全く関係ないなどと思ってはいけないようだ。

企画を考えるプロセスは仕事をしていく上での

問題解決の手法として大いに役立つと思われる。

巻末には通る企画のポイントとして10個あるので

ここもぜひチェックしておきたいところだ。

それに本書の50個もある豊富な実例をもとにパラパラと

眺めるだけでも勉強になる。

これも未来の自分への投資であって、何十年かあとに泣かないために、

今汗をかいて努力しておかないと絶対公開すると思う一冊である。