2014年3月18日火曜日

「日本経済」はどこへ行くのか1 危機の二〇年、という本を読んだ。



図書館で借りた時の第一印象が

読み応えのある本が来たぞ、ってことだ。

何しろハードカバーやし、タイトルに1がつくことだ。




さらに酷いところは他にも予約していた本が立て続けに来てしまい、

毎日1冊をこなしていかないと追い付かなくて読まずに返すとか、

取り置き期限の一週間以内に取りにいけないとかそんな事態になりかねない。

無料で本が借りられるのはとてもいいことだと思うが、

自分の読みたいときに読むというペースが守れないのが難点だ。

そんなわけで結構速読(今今そんなスキルは持ち合わせていないけれど)を意識しながら、

一生懸命読んだ感想を綴っていこう。

まず、何か因果関係を感じずにはいられない、

歴史的な分水嶺「3.11」「9.11」「11.9」という3つの数字がある。

これは言うまでもなく

東日本大震災、アメリカの同時多発テロ、そしてベルリンの壁崩壊という

出来事の日付を意味している。

もっとも最後のベルリンの壁は記憶の片隅にも留めていなかったし、

若干のこじつけ感があるような気がする。

時代の転換期はこうしてちょっと変わった日付に起きているという事実を知ると

素直に関心を寄せてしまう。

あとはよく言われる失われた20年が実は経験したことのない

経済現象である話とかも興味深い。

銀行はゼロ金利政策が続けば続くほどに、

運用で金利収入を得ることができず、

増える預金も貸し倒れリスクを避けるべく貸出を控える。

従って経済は活性化せず、金融システムの目詰りが起きる。

どうもこれ以上下げることのできないという点がかなり問題のようだ。

何故なら金融政策というのは金利の上下で運営されるからだ。

ただ相変わらず続いているデフレ状況下では、

上げることなんてできないなどと思ったりもする。

そしてパナソニック・ショックに学ぶ製品のコモディティ化の話も面白い。

そもそもコモディティってなんだ?という話がある。

つまり汎用化のことを言いたいらしい。

証券会社のメルマガか何かだったと思うが、

調べてもいなかった言葉を新たに知ることができた。

ココイチはからきしなだけに、どうでもいいところではツイてるな。

されに思わずニヤリとしてしまうのが、

最速の高齢化で追い(老い)風経済という当て字だ。

やはりこれから来るのが医療も含めた高齢者向けサービスであるとか。

これは以前に昔の職場の仲間との飲み会でも聞いた話だが

こういう先を見通せる力は羨ましい限りである。

そんなわけで新発展モデルという大分ページが割いてあるとこでは、

後半になればなるほど読みどころが満載で、

段々と面白さが増してくる謎めいた一冊である。

いずれ載せようと思う、2へ続く。