大学在学中は友だちができず、学食で4年間、
毎日一人で食事をしていた自分。。。
それはまるで自分のことを言っているかのように衝撃的な1文 である。
もっとも4年目は単位十分で、週一でゼミしかいかないというのが大半だと思うが。
すると、結構バイトに明け暮れ、マジメに就職活動もしなかった挙句
かなりの回り道をしながらようやく今のトコロに落ち着くなんてこともあるかもしれない。
そんなわけで、肝心の内容がどうだったのかというと、
見開きでダメな例と良い例が記載されているので
とてもわかりやすく、スイスイ読めるようになっている。
誰もが経験したことがあるであろう、人間関係が気まずくなってしまったこと。
それは何故かと突き詰めていくと「気配り」が身についていないのが原因らしい。
その本質は相手に居心地の良さを提供するやさしさなのだとか。
なにせ筆者が日々確実にスキルを磨き、失敗を繰り返しながらの
実体験をまとめ上げた、ほんとうに使える実践的な物となっているのだから、
かなり信憑性のあるデータとなっているに違いない。
気配りは5つの構成要素があるらしい。
①タイミング
②目線
③距離
④重さ
⑤言葉
特に言葉は刀で相手の心に刺さるものだから特に注意したい。
ところで気配りは才能やセンスを求められると思っていないだろうか。
これはそう感じていたのだが、エジソンの
天才は1%のひらめきと99%の努力であるという
言葉にあるように自分自身の努力次第で
いくらでも伸ばしていけるスキルなのである。
だからこの具体的な事例を何度も読み返してぜひともモノにしたいと思う。
挨拶から、伝え方、誤り方、励まし方に至るまで様々な
シチュエーションが載っているのだから、かなり参考になる。
また、それだけではなく、絶対に失敗しない一般常識の正解についても
良い機会だから改めて確認しておきたい。
やはり上座の正解がゴッチャになりやすく少し難しいポイントだろうか。
写真撮影の並びなど一度も意識したことはない。。。
あと押さえておきたいのは、いくらにすればいいのかが気になる、
冠婚葬祭の金額の正解についてである。
具体的に金額があるからいくらならば良いのか気をもむ必要がなく、
安心できること請け合いだ。
そして一番面白いのが、実際に著者が住んで見つけた!という
東京・名古屋・大阪でこんなに違う気配りの常識というところだ。
コラム的位置づけのため、本書内に3つしかないので
若干物足りなさがあるのだが、中にはえぇっ、ホンマにそうかいな?っていう
内容もあるけれども読んでいて楽しめる。
たった日本国内の3都市でこんなにも違うものなのか、と新しい発見がある。
少なくともここにあるような気配りを身につけ、
またしても成功の方程式の一部分が出来あがったに違いないと思える、
全ビジネスマン必見の情報満載の役立つ一冊である。