何せはじめにの部分にそう書いてあるのだから。。。(^^;)
曰く、日本経済は復活への好機を迎えているらしい。
確かに最近までの株価上昇、急落という波はあるものの、景気の気つまり気持ちの面では
少し上向きにはなってきたように思える。(これは単なるマスコミの誘導か?)
で、肝心の内容としては、主に日経新聞1面に掲載した内容と関連記事の
再編および経済関係?金融関係?の識者インタビューだ。
まぁ、普段新聞を読まないと別に使い古しとかそういう気にはならず新鮮に読める。
市場再生への道の一つとしては、成長分野にお金を流す仕組みをつくることらしい。
その中の一つとして長期投資を促す優遇税制の導入、所謂「日本版ISA」がある。
何それと思う方は例によってグーグル先生に聞いていただきたい。
それでも、イマイチつかみどころがない気がするのではあるが。
簡単に言うと、株式売却益の軽減税率が廃止されるので、
代わりに小額投資非課税制度を導入することだ。
もっと具体的には24年までの10年間に限り専用口座で株や投信を行うと、
買ってから5年は配当や売却益が非課税になるという制度なのだ。
だからといって何で、わざわざ新しく口座を開設しなければならないのか。
元々の口座に小額しかない場合は、ハッキリ言ってただの手間にしかならない。
現状、そちらの口座に入金できる余裕のある人間ばかりではないだろうに。
おそらく年間100万を超える資産運用をしているような、資産家にはとても身近な話題だ。
はたして、5年後に口座を移管する必要はあるのか?
慌てず、騒がず様子見をして、後から始めた人だけが得することなどはないか?
どうもいい加減な制度だと感じるのは私だけだろうか。。。
因みに現時点ではその取引用口座を準備してはいない。
今ある口座への影響は全く分かってないが、税率が戻ったら大変なのか?
銀行に預けるよりはよっぽど儲かっているような気がするが、
これがマイナスになるほど損害になるとか!?
2章は個人投資家の分析、3章は金融行政の模索、と最後の4章は地方を再生させる
という構成になっており、つまるところお金に関する知識を身につけ
資産運用で経済再生への道を作り、成長戦略にしていきましょうと
述べられているような気がする。
インパクトは弱いが読んでおいてもいいと思える1冊である。