平たく言うと、老婆たちの葉っぱビジネスをそういうブランドとしてやっているということだ。
ここで初めて、いろどりとは「つまもの」のことを意味するのかと判明。
だからビジネスになる葉っぱとは、あの「料理に添えてあるつまもの」のことだ。
決してそこらに落ちてる葉っぱではない...
人や町、企業をつなぎ、事業を発展させることを生業とするプロデューサーが
地方都市で老人むけ町おこしビジネスをプロデュースしたことを事例として取り上げて
解説されているようだ。
たかがつまものかと思っていたが、これを主役にするための生産活動が
いろどりの方針でコンセプトは彩・食・健・美だそうだ。
そしてこの本のよい所は随所にイメージさせやすくするためのビジネスの図があることだ。
さらに、驚かされるのが田舎に普及したITで80代のおばあちゃんですら
PCやタブレットなど情報端末を活用し、PDCAサイクルで脳を活性化させ
生き生きとした生活を楽しんでいるのだとか。
孫にスマートフォンを買ってやったりしているそうな。
全くもって意外な事実だ。
このいろどりを農業だけでなく、漁業や商工業、創作活動やボランティアにまで広めて、
幸せな生活を送るためのいろどり社会をつくり日本を変えることができると述べている。
あとの章では成功法則と応用の解説がある。
そこにある7つの成功法則とはこれまでにあるビジネス書などとも共通した内容になっている。
やはり、王道なしなのだ。
愚直にそれぞれをこなしていかなければならないのだと分かる。
ただ、自分一人でここまで考えて実践するのは中々難しい、ほぼ不可能に近いかもしれない。
先人の英知の結晶を僅か数時間でトレースできるのが、読書のいいところだ。
因みにこの本は、いつもの自己啓発系の本としては大絶賛するほどの内容ではないと感じた。
しかし、ビジネスを図解して説明するためとか、後半のいろどり社会のまちづくり教育から目を惹く
キャッチコピーを探してみる分には参考書レベルにはいいかもしれない一冊である。