2014年3月27日木曜日

月曜日の朝9分ですべてが上手く回りだす チームの力を最大化するリーダーの教科書、という本を読んだ。




あまのじゃくな人は月曜日に読まないで、


火曜日に読む。




あとしっかりやると9分ではとても考え切らないプログラムだろう。

ビジネス書はリーダーシップについて書いたものもたくさんある。

なかでも本書の始まりは、

いきなり山登りの話だから少し変わっている部類に入ると思う。

山登りの今にも挫けそうな状況とリーダーシップが

どのように関連するのだろうか、と疑問に思うところもあった。

実は微妙に関係しており、

登山ガイドはメンバ全員を頂上まで連れて行き

無事に下山させるという管理者の立場が

リーダーとしての役割を求められているのだ。

そのような人ならば、時には引き返す決断もしなければ

いけない状況において迅速に適切な行動を取ることができる。

そんなマインドを育てるために必要な事柄を9つにまとめ、

それぞれの解説が行われている。

そのままキーとなる9つを上げてみると、

気配り、挑戦と達成、評価、意義、自主性、成長、絆、遊び、手本となる。

ところで、この人についていきたいと思えるような

魅力的な人に出会ったことはあるだろうか。

中々そういった人には巡り会えないと悩んでいるのなら、

9つのスキルをモノにして自分がそうなることを考えてみてはどうだろうか。

本書はこの9項目をそれぞれ短くまとめているし、

1つ終わると理解しておくべきこと、行動のヒント、問いかけがあるので、

章のまとめにしっかりとやるのがいいだろう。

最近分かったのだが、やはり人というのはインプットだけでは身につかない。

アウトプットの場も積極的に活用しなければならないということだ。

これらの問いかけを課題として、

しっかり考え自分なりの答えを出すことが必要なのである。

リーダーはそのための後押しができなければならない。

あと大事なのがフィードバックだ。

これは実体験からも言えることなのだが、

何かを成し遂げた時、それが自分以外の立場から客観的に見ると

どうなのかというところをきちんと伝えないと成長につながらない。

さらに必要だと思うのが2つめの給料を提供できることだろう。

どういうことかというと仕事をするという意義が

労働対価の一部であると実感できることだと定義している。

でもこれではまだわかりにくい。

要は仕事へのモチベーションが限りなく高まれば

お金が全てという考えを改めることが出来ると言いたいらしい。

その他にも部下の育成法であったり、

絆を深めるためにするべきことについても述べられている。

月曜朝のルーチンワークとして、

まずはチームをうまく回すためにも、

そしてやがて来るであろう良き出会いと

自分自身のヒューマンスキル向上にはぜひとも活用したい

体系的な方法を学べる一冊である。

因みに最後には、あれだけ諦めそうだった頂上への到達と

最高の景色を楽しんだようである。

めでたし、めでたし。





2014年3月20日木曜日

「やりがいのある仕事」という幻想、という本を読んだ。




前にこの作家の本を読んだときは、

過度の期待があったのか読了後は

若干の失望感を抱いたものだ。



しかし、今回この本を読んでそれは誤りであると思いなおす程、内容が良かったのだ。

特に筆者が仕事の悩みや不安に答えるところの快刀乱麻っぷりが素敵すぎる。

それはもうバッサリと、それを言っちゃあオシマイよって程シンプルに答えている。

もうね、すがる思いで質問した人が可哀想になるくらいに(笑)

心が冷たいと感じるどころか、ザクザクと心に刺さるものを感じたのだ。

今回はマジで実際に会って対談動画を残しておきたいほどに話してみたいと思った。

仕事が全てではないと言えるのだから、達観していると思う。

「人は働くために生きているのではない」なんてなかなか言えないことだと思う。

仕事をしてないと一人前ではないし、

もちろん仕事内容もバイトやパートでは論外で、

大企業の正社員でなきゃ恥ずかしいとか、

自分の好きな仕事を見つけなきゃならないとか、

仕事でガッポリ稼いでる奴がエライとか、

これまでそれが当たり前のように思い込まされて来たことを

軒並み否定されたようで、頭にガツンと衝撃を受けたような気になる。

そして、仕事の目的は何であるかとは

言うまでもなく生きるために金を稼ぐということだが、

これはもう呼吸をするようにやっていかなければ

社会で生きていくことはできない。

それはそうだ、理不尽なことでも、面倒なことでも、

ダルくても、意味がわからなくても、

やれば金が貰えるのだからそれは本当にアリガタイのかもしれない。

あと、今良いものは今後は悪くなるものだから、

集中するのは危険なのだという指摘がある。

若いと歴史や時代が測れないからそうなるかもしれないと言っている。

では、若くないのに毎回それに集中した頃には峠を超えており、

ちっともオイシイ思いができていない場合は一体...

流されないためには自分で判断するしかないのである。

自分にウソはつけないので、何が価値あることなのかを見極めながら、

本当に良いというものを信じて突き進めばイメージした将来に

近づくことができるのだろう、恐らく。

それと自分に投資をし続けなければならないのは、間違いないようだ。

例えば本を読むとか、

なお著者の場合はかなり高度なものを除いては

資格をとることはあまりオススメしていない。

あるに越したことはないが、必須ってわけでもないからだ。

確かに自分に当てはめてみると関係する情報処理系の資格なんて

実務でバリバリやってる人でさえ持ってないケースはよくある。

逆に実務からきしでも高度な資格持ってたりとか?

この謎はまったくもって理解に苦しむところではあるのだが。

その他にもこれからの仕事についての考察であるとか、

(因みにやはりアマゾンとかの通販はますます伸びてくる見通しが立っている様子)

あとがきにおいても、なりたかったらそうしているはずだという指摘や

自分の生き方を検索しても解が見つかるわけがないという話もあり、

とにかく一般論でも、抽象的でもこう考えることで

少しは現代社会のストレス軽減になるような気がする、

そんな思いを抱くこれはヒットだ!の一冊である。




2014年3月18日火曜日

「日本経済」はどこへ行くのか1 危機の二〇年、という本を読んだ。



図書館で借りた時の第一印象が

読み応えのある本が来たぞ、ってことだ。

何しろハードカバーやし、タイトルに1がつくことだ。




さらに酷いところは他にも予約していた本が立て続けに来てしまい、

毎日1冊をこなしていかないと追い付かなくて読まずに返すとか、

取り置き期限の一週間以内に取りにいけないとかそんな事態になりかねない。

無料で本が借りられるのはとてもいいことだと思うが、

自分の読みたいときに読むというペースが守れないのが難点だ。

そんなわけで結構速読(今今そんなスキルは持ち合わせていないけれど)を意識しながら、

一生懸命読んだ感想を綴っていこう。

まず、何か因果関係を感じずにはいられない、

歴史的な分水嶺「3.11」「9.11」「11.9」という3つの数字がある。

これは言うまでもなく

東日本大震災、アメリカの同時多発テロ、そしてベルリンの壁崩壊という

出来事の日付を意味している。

もっとも最後のベルリンの壁は記憶の片隅にも留めていなかったし、

若干のこじつけ感があるような気がする。

時代の転換期はこうしてちょっと変わった日付に起きているという事実を知ると

素直に関心を寄せてしまう。

あとはよく言われる失われた20年が実は経験したことのない

経済現象である話とかも興味深い。

銀行はゼロ金利政策が続けば続くほどに、

運用で金利収入を得ることができず、

増える預金も貸し倒れリスクを避けるべく貸出を控える。

従って経済は活性化せず、金融システムの目詰りが起きる。

どうもこれ以上下げることのできないという点がかなり問題のようだ。

何故なら金融政策というのは金利の上下で運営されるからだ。

ただ相変わらず続いているデフレ状況下では、

上げることなんてできないなどと思ったりもする。

そしてパナソニック・ショックに学ぶ製品のコモディティ化の話も面白い。

そもそもコモディティってなんだ?という話がある。

つまり汎用化のことを言いたいらしい。

証券会社のメルマガか何かだったと思うが、

調べてもいなかった言葉を新たに知ることができた。

ココイチはからきしなだけに、どうでもいいところではツイてるな。

されに思わずニヤリとしてしまうのが、

最速の高齢化で追い(老い)風経済という当て字だ。

やはりこれから来るのが医療も含めた高齢者向けサービスであるとか。

これは以前に昔の職場の仲間との飲み会でも聞いた話だが

こういう先を見通せる力は羨ましい限りである。

そんなわけで新発展モデルという大分ページが割いてあるとこでは、

後半になればなるほど読みどころが満載で、

段々と面白さが増してくる謎めいた一冊である。

いずれ載せようと思う、2へ続く。




2014年3月11日火曜日

気配りの正解、という本を読んだ。





大学在学中は友だちができず、学食で4年間、

毎日一人で食事をしていた自分。。。




それはまるで自分のことを言っているかのように衝撃的な1文 である。

もっとも4年目は単位十分で、週一でゼミしかいかないというのが大半だと思うが。

すると、結構バイトに明け暮れ、マジメに就職活動もしなかった挙句

かなりの回り道をしながらようやく今のトコロに落ち着くなんてこともあるかもしれない。

そんなわけで、肝心の内容がどうだったのかというと、

見開きでダメな例と良い例が記載されているので

とてもわかりやすく、スイスイ読めるようになっている。

誰もが経験したことがあるであろう、人間関係が気まずくなってしまったこと。

それは何故かと突き詰めていくと「気配り」が身についていないのが原因らしい。

その本質は相手に居心地の良さを提供するやさしさなのだとか。

なにせ筆者が日々確実にスキルを磨き、失敗を繰り返しながらの

実体験をまとめ上げた、ほんとうに使える実践的な物となっているのだから、

かなり信憑性のあるデータとなっているに違いない。

気配りは5つの構成要素があるらしい。

①タイミング
②目線
③距離
④重さ
⑤言葉

特に言葉は刀で相手の心に刺さるものだから特に注意したい。

ところで気配りは才能やセンスを求められると思っていないだろうか。

これはそう感じていたのだが、エジソンの

天才は1%のひらめきと99%の努力であるという

言葉にあるように自分自身の努力次第で

いくらでも伸ばしていけるスキルなのである。

だからこの具体的な事例を何度も読み返してぜひともモノにしたいと思う。

挨拶から、伝え方、誤り方、励まし方に至るまで様々な

シチュエーションが載っているのだから、かなり参考になる。

また、それだけではなく、絶対に失敗しない一般常識の正解についても

良い機会だから改めて確認しておきたい。

やはり上座の正解がゴッチャになりやすく少し難しいポイントだろうか。

写真撮影の並びなど一度も意識したことはない。。。

あと押さえておきたいのは、いくらにすればいいのかが気になる、

冠婚葬祭の金額の正解についてである。

具体的に金額があるからいくらならば良いのか気をもむ必要がなく、

安心できること請け合いだ。

そして一番面白いのが、実際に著者が住んで見つけた!という

東京・名古屋・大阪でこんなに違う気配りの常識というところだ。

コラム的位置づけのため、本書内に3つしかないので

若干物足りなさがあるのだが、中にはえぇっ、ホンマにそうかいな?っていう

内容もあるけれども読んでいて楽しめる。

たった日本国内の3都市でこんなにも違うものなのか、と新しい発見がある。

少なくともここにあるような気配りを身につけ、

またしても成功の方程式の一部分が出来あがったに違いないと思える、

全ビジネスマン必見の情報満載の役立つ一冊である。


2014年3月4日火曜日

【使える実例50選】企画書の「基本」が身につく本、という本を読んだ。




これまでに企画書なんて書いたことがあるだろうか、いやない。

あまり分かっていないのだが、企画書を書いたりするのは

主にメディア関連とか営業の人だろうか。



IT業界で実行部隊側の開発者の立場からすると、すでに企画から

要求仕様として降りてきたものを実現しているだけなので、

企画書についてはまったく疎いのである。

しかし、そのような人にピッタリなのが本書なのかもしれない。

この1冊でOK!と謳っているだけあって、企画書の

書き方から企画の実践方法と図解表現を丁寧に解説している。

また、筆者に言わせると同僚をランチに誘うのですら企画だというのだ。

だから「企画書」というものをそんなに堅苦しく考えなくても良いのかも知れない。

まずは書いてみることがいいらしく、そのときは6W2Hで考えるのだとか。

何だろう6W2Hと思うかもしれないので、さらりと挙げておくと、

What, Who, Where, When, Why, How, Wao!, How much、だそうだ。

Wao!って...

あとは書くときのフォーマットが結構悩ましいところだが、これも心配不要だ。

何しろ分からなければ参考に、フォームをまねして作ればいいだけだという。

こんなところで立ち止まって時間を浪費してはいけない。

そして、もはや常識といっても過言ではないPDCAサイクルで

仕事を進めるというマインドがここではPDSCになっている。

やはり何の略だか気になって眠れなくなってしまうかもしれないので、

こちらもさらり書いておくとPlan, Do, See, Checkの4つである。

あとはそこに仮説をのっけて検証すれば、

既に、最速でいい習慣が身につく仕組みが出来上がってシステム構築完了だ。

さらに良いところが、各章の区切りで短くまとめられており

途中のコラムが面白い点だろう。

織田信長、平賀源内、豊臣秀吉という歴史上の人物を

ビジネス思考の観点から捉え、エピソードとして紹介している。

ここも思わずへぇーと唸ってしまうので、こちらもおススメだ。

改めて言っておくと、普段企画書を書くことのないような人でも、

自分には全く関係ないなどと思ってはいけないようだ。

企画を考えるプロセスは仕事をしていく上での

問題解決の手法として大いに役立つと思われる。

巻末には通る企画のポイントとして10個あるので

ここもぜひチェックしておきたいところだ。

それに本書の50個もある豊富な実例をもとにパラパラと

眺めるだけでも勉強になる。

これも未来の自分への投資であって、何十年かあとに泣かないために、

今汗をかいて努力しておかないと絶対公開すると思う一冊である。