予約したはいいものの取り置き期限中に
図書館に行けず、借りられずに終了
となってしまった本のリベンジである。
仕事のやり方は人それぞれあるけれど、
本質を学ぶにはまずは欧米人の知恵からも学んでみる。
と、前置きはコレくらいにして中身のほうを見て
どう思ったかを書いておく。
特にこれまで聞いたこともないような目新しいことはないが、
全体的にはできる人間のやり方を復習する意味でも
いい内容にまとめられていると感じた。
やはり仕事とは生産性を上げ、
できるだけ短い限られた時間内に成果を達成すること。
そして、それによって新しく作り出した時間で
また別の価値を生み出す何かを創造していく
というのがあるべき姿だと思われる。
もしくは、家族との充実した余暇という過ごし方も
一方では大切な事柄だろう。
では、筆者は一体どうやってそれを実践してきたのかが、
具体的事例とアドバイスとして記載されている。
一番大事なことは、目標を設定すること
そして作業の優先順位を明確にすることであると分かる。
あれもこれも全部一人ではとてもこなし切れないということだ。
後でやればいいやなどと思いがちなちょっとしたことは、
手間をかけずにすぐやるべきだというのも参考になる。
そしてぜひとも抑えて置きたいところは、
やはりPart3の個人のスキル向上法だろう。
我々は日常でたくさんの文章に触れる機会がある。
そこで文章の読み方(アクティブ・リーディング)を
マスターしておくことは、非常に重要と考える。
そこでは速読ではなく、能読(効率よく読む)のススメがある。
初めから全部キッチリ読む必要がないと分かれば、
長い文章もそれほど苦にならなくなるのではないだろうか。
そして、もう1つ重要なのがアウトプットの方法を身につけることだ。
いい文章の書き方と書き方についてのFAQもあるので、必読だ。
また、伝わるように話すにはどうすればいいか。
これはどんなことにも共通するが、実践しなければ意味がない。
後半では組織で働くには欠かせない
マネジメントについても触れている。
職場でいい関係を築くにはどうすべきか。
マネジメントするのは部下だけではなく、上司も対象なのである。
このようにプロフェッショナル思考を効率的に学ぶことができる。
ただ、一点だけ気に入らないところを挙げると、付録の部分だろうか。
もはや付録ではない長さなので、章だてでいいのではと思う一冊である。