ふざけた話は置いといて、本書では日本国債の暴落の危険性を細やかに分析している。
これによると、2013年4月4日日本国債のバブルが崩壊することが決定したらしい。
これを、日銀おひとりさまバブルと述べている。
巷でよく言われるのが、銀行預金では雀の涙程の金利しかつかない、
その他に株より安定的かつ魅力的な資産運用考えると国債にしようという考えだ。
そして、国債は日銀が買い続けるので当面暴落なんてありえないという誤った認識を持ち、
近い将来も値上がりするだろうとの予測でどんどん買い続ける...
この行動が危険信号であるとの指摘だ。
日銀の政策転換で国債の価格下落が全く無視されてしまっていると。
日銀がひたすらに買い続けるバブル。
そこで迎える結末が、国債依存症となった金融機関の安楽死、
ひいては日本経済そのものが安楽死するというのだ。黒田バズーカ砲によって急激に膨らんだ
バブルの出口は、景気が回復し万が一物価上昇率が2%を達した時に
必然的に金融緩和が縮小へ向かうことだ、と。
実際に乱高下する様相からバブルの最終局面を迎えているとも。
さて、ここで冒頭の何がハイブリッド・バブルなのかという説明について触れておこう。
本書で定義する3つのカテゴリに分類した投資家たち、
特に第2カテゴリの合理的に国債を保有する投資家と
第3カテゴリの安定的に国債を買い続ける投資家たちがつくる取引均衡をそう表現している。
因みに第1カテゴリは国債を買わない投資家だそうだ。
また、こうしたハイブリッド・バブルを構成する投資家たちによって
国債の安定性が飛躍的に上昇し市場を20年以上にわたり安定させてきたのだという。
なるほど、それならば今の今まで国内保有率が圧倒的で
安定しているという神話が成り立っていたことも納得できるかもしれない。
アベノミクスの3本の矢の第一の矢(大胆な金融政策)と
第二の矢(機動的な財政政策)をつなぐ国債が果たす役割を
実態民間経済のに当てはめながら分析する、いい取り組みを行っていると思う。
どうもこれによると、結局黒田総裁の異次元量的緩和は、最終局面に入っている
国債バブルを急激に膨張、収縮させるリスクを高め国債崩壊を確実にしたのだとか。
言うなればやっちまったなぁ、黒田さんってことか。
何か為替介入と勘違いしてない?との見方をされているようだ。
デフォルトしちゃうのかねぇ、心配だねぇ。