2014年2月23日日曜日

女性の部下を百パーセント活かす7つのルール、という本を読んだ。




別に女性の部下がいるわけではないのだけど...


そもそもIT系は華のある職場といえるのか?





そんなわけで、昨今ヘタするとすぐにセクハラだのパワハラだの言われて

とっても気まずい思いとか、簡単に辞められたりとか、

まさかの訴えられて立場が非常にマズイことになったりするかも知れない。

そういった状況にならないためにも、多少なりとも女性の心理とやらを

理解することは重要なのではないだろうかという

思いに駆られて借りてみた本である。

女性心理を述べるだけあって著者はもちろん女性である。

なんとかつては普通のOLだったのが今では社長になっている

というのだから大躍進である。

だから女性心理も掴みつつも、そんな成功マインドを参考に

出来る内容になっているのではないだろうか。

「女性社員をつかえない」という管理職こそがつかえない、

この書き出しにかなり衝撃を受けた。

女性蔑視の考え、これはまさに男性の立場から言わせてもらうと、

現代の常識といっても過言ではないほどそう思っていることだという認識だ。

しかしこれからは、そんな考えはすぐに改めないと、自分自身も生き残れない。

日本を成長軌道に乗せるには、もっと女性の力を使っていかないと

とてもじゃないけど実現し得ないことなのだそうだ。

確かにこのままでは内需拡大することはないだろうから、

何とかしなければならないというのは、色々なところで言われていることだ。

まずはとりあえずは女性が働きやすい環境をつくらなければならない。

これはかつての経験から共感できるところである。

そもそも子どもがいる人は当然預けないと働けないが、

保育所に入所できるのはすでにパートも含め職場で働いている人が

優先されるため定員あふれで待機児童というのがもう何年も続く...

それならば、どうしたらいいの? と途方に暮れること請け合いだ。

思うように賃金が上昇して行かない、下手したら年収ダウンか!?の

サラリーマンの給料だけだと生活はかなり苦しい。

こんな状況ではお金もないままで安心して子供を育てることは出来ないので、

少子高齢化を助長するだけだ。

ここは一刻も早く解決していかなければならないだろう。

で、肝心のないように全然触れてないので書いてみると、

女性は目的がないと働けないそうなので、

経営を教え込み自分の給料が誰から出ているのかを納得させるとともに、

あなただから任せるんだという信頼としっかりとした褒め言葉を伝える、

また叱った時は大袈裟にならない何気に、さりげないフォローが必要である。

というようなことが述べられている。

あと気をつけたいのは酒の席(無礼講というのはNGらしいです)で、

愚痴らない前向きなマインドで、

この仲間たちとともに成長したいと言う夢を語り、

頑張っていこうと団結できるようなもって行き方をしないとダメだということだ。

上司とは自らが語る言葉に責任を持たなければならない、いい言葉である。

いい上司に出会って、またはそうなって成長サイクルが回り始める環境に

身をおかなければならないと、大変なことになる危機感を覚える一冊である。

7つのルールについては本書に記載されているので、

こんなところに羅列したりはしない。

2014年2月4日火曜日

ぐっちーさん 日本経済ここだけの話、という本を読んだ。




まず、「はじめに」対して突っ込みを入れてみたい。

金儲けのノウハウ本と思って手に取る人なんて

いるのだろうかということを。



タイトルからして全然そんなことと結びつかないよ! と申し上げておきたい。

それはさておき、内容としてはかなりいい物だったと思う。

メディアも評論家も嘘つきだらけ。。。

そうですね、よく言われている事柄だが、

自分自身で情報を正しく判断できるようにならないといけないですよ。

格付け会社について、どんだけ偉いのよ!

みたいな突っ込み理論はまさに痛快であった。

ただ、個人的には前日銀総裁の白川氏を大絶賛の部分に関しては、

読んでみてもなかなか同意できなかった。

あと、とても参考になると思われるのが、円高擁護のところだろう。

まさに円高が悪しきものみたいに騙されていたのか?と考えさせられる部分だ。

価値を生み出せば、自国通貨が高く評価されるのは当然なのだ。

円安では喜べないという事実をキッチリと認識し、

日本経済復活のチャンスを逃すなと述べられているので、

国民一人ひとりが何が正しいのかを吟味していく必要性を感じる。

その他にも今は消費税を上げるべきではない話とか

アジア経済を読み解くコツだとか、読んでて楽しめる部分が結構あった。

で、ここまで色々と指摘事項を並べてきた肝心のぐっちーさん、

あなた自身は実際何かしているんですか?という疑問が出てくるわけなのだが、

そこはきっちりと明らかにされていた。

それが岩手の町興しである。

端的には嫌らしいイメージに捉えられてしまう考え方だが、

「地方再生=金儲け」という本質を捉えた論理を展開しているのだ。

確かに生きるためのビジネスは儲からないと成り立たない。

日本の今後を真面目に考えると、労働人口が減り税収減は不可避の事実である。

自分たちの金は自分で稼ぐ、この発想は大いに共感できる。

そこで刻み込んでおきたいキーワードが

「金を生まない建物は墓石と同じだ」

というアメリカの大学の建築学科での教えだ。

これは商業施設のありかたとして、的を射ている。

金を生まなければ維持管理費だけがとんでもない負担となるだけなのだ。

建物が金を生み出すツールである、とはまさになるほど納得だ。

第5章日本企業が生き残る道について、

ここは誰もが肝に銘じるべき内容が満載だと思ったので間違いなく必読だ。

そして、本書で発見したもっとも意外なところと言えば

特別対談が3本あるのだが、最後の一人がまさかの!?押切もえ氏なのである。

何故そう思ったかというと、以前朝のニュース番組でファッションイベントで

番宣をやってくれという類の依頼に対して、蛯原友里氏は快諾した一方で、

彼女はゴネていたのを見たことがあるからた。

申し訳ないが、モデルなのに...などという偏見をもっていたことを

ここで訂正させていただきたい。

しかも彼女自身がちゃんと前を向いて将来を見据えた

学びに取り組んでいるという事実を知った。

おそらく一生会って話すようなことは無いのかもしれない

ファッションモデルとはいえ、終わりのない学びという

同じベクトルに向いている人間をまた一人発見し、

改めて自分も頑張らなければならないと決意できる、掘り出し物の一冊である。